北の達人ストップ高材料の理由と今後の見通し材料についての予想
2017年7月18日、北の達人コーポレーションがストップ高しました。
しかも上場来高値とう最高額でのストップ高です。
今回のこのストップ高の理由となった材料について詳しく調べてみました。
四半期純利益が同248.2%増の好決算
やはり直接の材料となったのは、7月14日に出された2Qの決算発表の内容でしょう。
その発表内容はまさにサプライズといってもいいぐらいのすごい内容でした。
2018年2月期第1四半期(17年3~5月)決算を発表内容
- 売上高が前年同期比47.3%増の8.72億円
- 営業利益が同232.2%増の2.26億円
- 経常利益が同224.5%増の2.26億円
- 四半期純利益が同248.2%増の1.57億円だった。
いったい何をしてこんなに利益を出せたのか?
では、北の達人はいったい何をしてこれほどの大きな利益を出す事ができたんのでしょうか? ネットの情報では、「集客部門を大幅に増員し、広告の自社運用化の促進や新規メディアへの取り組みを強化」とありますが具体的に何をしたのか、直接北の達人のIR室に電話をして聞いてみました。
北の達人の営業戦略とは
1、実店舗をもたない
2、TV、ラジオCMをしない
3、インターネットを使った必要な人に必要な広告をする戦略
4、商品力によるリピート販売
今回IRで聞けた内容は上記の4つでした。
北の達人で取り扱っている商品をいかに効率よく宣伝し販売してくのかということを聞かせてもらうことができました。
「実店舗を持たない」
北の達人では自社の商品を販売するのに実店舗ではなくネット通販や一部代理店での販売のみとのこと
今の時代では実店舗よりもネット通販で商品を購入する人のほうが多いということもあり実店舗販売はしていないという考えのようです。
「TV、ラジオCMをしない」
TVやラジオのCMはコストが高額な割には、必要な人に情報がいきにくいのでTVCMやラジオCMはしないとようです。
「インターネットを使った広告戦略」
今、北の達人でいちばん力を入れているのがこのインターネット集客だと聞かせてもらいました。そして今回の好決算の一番の核となる部分でもあります。
具体的にどういった戦略を取っているのかというと、たとえば私達が普段インターネットを使ってなにか調べものをするときヤフーなどで「キーワード」を入力しますよね
たとえば、「便秘」について知りたいときはヤフーで「便秘」と入力しますよね
そうすると便秘についての情報がずらーっと出てくるわけですがポイントは下記図の赤枠で囲った部分。これは広告蘭になるのですがお金を支払えば誰でもここに広告を出す事ができるんです。
北の達人ではこの赤枠で囲った部分に自社の商品の広告を出して必要な人に必要な商品の宣伝をしているという戦略を取っているんです。
つまり、「便秘」と検索する人は便秘について知りたいので検索しているという事
なのでこのように便秘についての商品の広告を出しておけば情報を求めている顧客だけに向かって宣伝する事ができるという仕組みです。
facebookにも広告が出ている
facebookを開いたとき赤枠の部分に広告が出ているのは知っていますよね。
実はこの広告全員が同じ広告が出ているわけではないんです。
その人が過去にどんな検索をしたのか、どういったサイトを見ているのかをアルゴリズムが解析してその人の属性にあった広告を表示させているんです。
なので、健康にきを使っている人は健康に関係する広告が出やすくなり
食べログや飲食系検索をよくしている人は飲食系の広告が出やすくなるんです。
なので、必要としていない人には自社商品の広告はしないことでコストを押さえ、また必要としている人ピンポイントに広告をうつので商品も売れやすくなるという戦略です。
「集客部門を大幅に増員」というのは具体的にはこのような事をしているという事です。
「商品力によるリピート販売」
いくらインターネットを上手に使ってピンポイントで集客したとしても商品がダメなら多くは売れませんし営業利益も200%とかにはなりません
北の達人の本当に凄いのは、その商品力によるリピート率の高さも関係しているようです。中での主力の「カイテキオリゴ」は発売10年にもなる北の達人の大ヒット商品の一つでこの1商品だけでかなり大きな利益を生み出しているようです。
他にも主力商品が3つ4つあるようでこれが今回の200%越え利益の秘密のようです。
北の達人の今後の見通し予想
恐らく今回の、上場来高値でのストップ高したことで一気に北の達人の名前や取り扱っている商品についての知名度がアップしたと思います。
実店舗をもたないインターネットを使った営業戦略も今の時代にピッタリ
今回のIR担当の方のお話を聞いていて、インターネットを使った販売ノウハウについてはかなりの自信があると言っていました。
必要な人に必要な商品のCMをうつピンポイント戦略はこれからもヒットし続けると予想できます。